外壁塗装の際、色選びに悩まれる方は多いのではないでしょうか。
十人十色と言われますように、色には好みがありますので一概には言えませんが色選びのポイントをお話ししたいと思います。
最近の傾向としましては、日本ペイントのハナコレクションに代表されるような【淡い(あわい)色】が流行っています。
クリーム、ベージュ、アイボリー、白、うすいグレ―といったところでしょうか。
「ほんのり」「ほんわか」とか「あっさり」といったイメージです。
その逆に、原色(げんしょく)を好まれる方もいます。
原色とは色合いのはっきりした強い色。派手な色の事です。
レッド・ピンク・イエロー・グリーン・ブルーなどです。
例えばグリーンが好きだとして家全体を緑色に塗ったとします。
それはそれで良いのですが、周りの景観を考えるとどうしても浮いた感じになってしまいます。
▼全体を緑色(グリーン)に塗ったイメージ
※カラーシミュレーションで作っています。
「ドギツイ」という表現がピッタリなほどケバくなってしまいました。
店舗などでは目立っていいと思いますが、戸建て住宅の場合は派手すぎで、よほどこの色の思い入れがある方以外は、この色を使う方は少ないのではないでしょうか。
「緑色(グリーン)は好きだけど、派手になってしまうので躊躇してしまう・・」
そんな場合は2通りの方法があります
・色のトーンを落とし、うすい緑色にする。
・アクセントで緑色を使う。
です。一旦、外壁色をうすくしてみます。
▼緑(グリーン)をイメージしてうすくしました。
ご理解頂きやすいように、わざと極端な例にしていますが、先ほどの写真に比べれば幾分マシになりました。
次にアクセントで緑色を使ってみます。
▼ベース色をベージュに変えて、幕板部分のみアクセント色としてグリーンを使いました。
最初に比べれば随分とよくなりました。
このように私自身のオススメはアクセントで緑(グリーン)を使うです。
家全体は白系の薄い色にします。クリームでもベージュでも構いません。そこで一部分だけグリーンを使うのです。
今回のシミュレーションでは破風板・幕板にアクセントとしてグリーン色を使いました。画像よりもう落ち着いたグリーン色の方がいいかもですね。
こう見ても分かりますように白の淡彩色とグリーンのコントラストで家全体が引き締まった感じになります。
「淡い外壁色が流行りだといっても、少し物足りない」
そのようにお思いの方は、幕板や玄関周りなど部分的な箇所でお好きなイメージカラーをお選びいただくのがいいかと思います。
また、これは色の話とは違うのですが、塗料の特性として原色を使った場合は色あせが目立つようになります。
家全体を赤色にすると早い段階でピンク色になり、青色にすると早い段階で水色になってしまいます。
専門的には『色が飛ぶ』と言います。
塗り替えは早い人ですと10年に一度のイベントです。
せっかく塗り替えをしたのに早々に変色してしまうのは少し勿体ないですね。
この記事が外壁の色選びで参考になれば幸いです。