4ガルテクト 表紙

古くなったコロニアルやカラーベストなど既存の屋根の上からカバー工法をする場合、屋根材の種類は多くありません。その中の一つアイジー工業のスーパーガルテクトをご紹介します。

カバー工法とは・・現在の屋根の上から新たに屋根をかぶせる方法です。

コロニアルやカラーベストといったある程度平坦な屋根材には施工可能です。瓦屋根や凸凹の激しい屋根には施工出来ません。廃材(既存屋根)をめくらず施工できますので工期が短く、葺き替えにに比べ費用もおさえる事ができます。

ガルテクト (1)

 

スーパーガルテクトは屋根材と断熱材を一体化した金属屋根で、耐久性に強く、断熱性に優れ、しかも軽量なのが特徴です。スーパーガルテクトフッ素、スーパーガルテクト があります。

ガルテクト (1)

 

スーパーガルテクト フッ素・・超高耐久ガルバの上に遮熱性フッ素コーティングを施しており塗膜の耐久性が高く色褪せしにくいのが特徴です。色目はブラック、ブラウンの2種類です。

ガルテクトフッ素 (2)
ガルテクトフッ素色

 

スーパーガルテクト・・超高耐久ガルバの上に遮熱性ポリエステルを施しています。質感がいいのが特徴で、色目はシェイドブラック、シェイドブルー、シェイドブラウン、シェイドモスグリーン、シェイドチャコールの5種類になります。

ガルテクト (2)  ガルテクト色

 

金属屋根の性能を最大限に引き出したスーパーガルテクト、さらにそれを上回るスーパーガルテクト フッ素。それぞれの特徴を交えながらスーパーガルテクトの性能を書いてみたいと思います。

 

長持ちする耐久性

 

金属部分には超高耐久ガルバを採用しているため耐久性に優れています。ガルバ鋼板にマグネシウムを添加し防錆力を強化。スーパーガルテクトフッ素で変褪色20年、穴あき25年のメーカー保証。スーパーガルテクトの方は変褪色15年、穴あき25年のメーカー保証が付きます。

 


保証事項

スーパーガルテクトフッ素

スーパーガルテクト

塗膜の変褪色

塗膜の白亜化

20年


塗膜のひび・われ・はがれ・ふくれ

20年

15年

赤錆

20年

15年

穴あき

25年

免責事項

海岸線から500m以内の地域、及び塩害地域

 

一般論で言いますとメーカーの保証というものは、例えば21年目に変色が起こったり26年目に穴あきが起こるような屋根材であれば保証を付けるわけもなく少なく見積もるのが通常で、保証年数の1.5倍程度の耐久性を見越していると思われます。

もちろんこのあたりは立地や環境によって左右されますのでどんな場所であれ必ずもちますよ、と言えない部分はありますが、それを差し引いてもこれだけの年数をメーカーさんが保証できるあたり自信の現れではないでしょうか。

 

快適な遮熱・断熱性

ガルテクト (2)

 

スーパーガルテクトは遮熱性・断熱性にも優れています。こちらは展示会に行った際に並んでいた実験機です。屋根材に熱を加え屋根裏(野地板)の温度を計測しているものですが、写真の写し方が下手で(涙)肝心の温度が分かりにくいですね。

実際には何もしていないスレート屋根で37.1℃となっており、スレート屋根の上にスーパーガルテクトを施した場合は、25.4℃となっており12℃の差となっています。

この温度の差を生み出しているのが、屋根材表面の塗装が遮熱性であること。もう一点はポリイソシアヌレートフォームと呼ばれる断熱材が入っているためです。

IMG_7221

 

下の図は他の屋根材と比べての断熱性能の比較になります。スーパーガルテクトは化粧スレートや瓦より断熱性能に優れているのが分かります。

ガルテクト (4)

ガルテクト (5)

 

地震にも安心の軽量性

 

スーパーガルテクトは軽いです。屋根のカバー工法を検討されているお客様とお話した際、気にされるのが「耐震性」です。カバー工法自体、現在の屋根の上にかぶせるわけですから不安になられるのも分かりますが、金属屋根に限って言えばその心配はほぼありません。

和瓦(日本瓦)の場合で1㎡あたり50kg、スーパーガルテクトはその10分の1の重さである5kgです。サンプルを手にとっていただくとお分かりいただけるのですが非常に軽量です。

ガルテクト (6)

 

スーパーガルテクトの施工価格

 

気になる施工金額ですが、1㎡あたりの価格で以下のとおりになります。

屋根材 価格
(1㎡あたり)
スーパーガルテクトフッ素 8000円
スーパーガルテクト 6000円

※その他に下地ルーフィングや板金役物、また仮設足場などがかかってきます。
※屋根端部の処理が重要な工法のため足場は必要となります。

 

まとめ

 

ご覧いただいたようにスーパーガルテクトは耐久性・遮熱、断熱性・軽量化に優れており、ここでは書きませんでしたが、遮音、防火の機能もついています。また当然ながら雨仕舞(雨水をお家の中に入れない構造)も工夫されています。

そう何度もするわけではない屋根工事。カバー工法で耐久性のいい屋根材をお探しの方は選択肢の一つとしてお考えください。