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工事日記

作業中に気になった事、現場調査中に感じた事などを記したエイケン工事日記です。自社の為の備忘録な意味合いもあります。お時間ある時にご覧ください。

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屋根塗装?それとも葺き替え?屋根がモニエル瓦の時に判断するポイント

最近よくモニエル瓦の屋根を現場調査します。

モニエル瓦は、1973年から日本で発売されていた瓦で正式には乾式コンクリート瓦といいます。
 

モニエル瓦 (1) 

今でも山手の住宅街では使われている事が多く、統計をとった事はありませんが弊社に限って言えば現場調査した際、10軒に1軒程度のお家の屋根 でモニエル瓦が採用されています。

上記画像のような波型になっているタイプが多いですが、平板タイプのものもあります。

モニエル瓦 (18)

 

よく似た形状でセメント瓦もありますが、モニエル瓦か?セメント瓦か?の見分け方は瓦の小口(厚み部分)にあります。

小口が凸凹(でこぼこ)になっていたらモニエル瓦です。
 
モニエル瓦 (21)

 

拡大しました。

モニエル瓦 (34)

瓦の形状だけで判断せず、小口を見ましょう。
 
このモニエル瓦は、後で述べる表層の劣化は見受けられる事が多いのですが基材(瓦)自体はしっかりしてい ることが多く、屋根材としては優秀なのではと個人的には思っています。

ただ、残念ながら現在、製造メーカーが解散しており製造はされていません。割れていた時など交換する場合には瓦問屋さんに在庫があるか?お伺いするこ とになります。
(2016年6月現在ではまだ在庫はあるようです。)

 
さて、モニエル瓦の特徴は表面にスラリー層と呼ばれる着色がされていることです。塗替えの際には高圧洗浄をしっかりとしなければ塗装剥離がしやすくなると言われています。
 

モニエル瓦 (28)

先日、ご訪問した際にお客様からお聞きしたのは他社のリフォーム業者の営業マンさんが

「モニエル瓦の屋根は塗れない。葺き替えにするべき」

とおっしゃったとのこと。

伝え聞きなのでどういう意図か分かりませんが、塗れない事はなくモニエル瓦は塗れます。

葺き替えに関しては一つの考 え方としてはそれはそれでいいのではないかと思います。

 

モニエル瓦を塗装する場合の注意点

 

現在の屋根がモニエル瓦で屋根工事をする場合、2つの工事方法があります。

1つ目は塗装、2つ目は葺き替えです。

それではそれぞれの工事内容を簡単に説明します。

【モニエル瓦の塗装】

モニエル瓦に塗れる塗料は多くありません。いくつか専用塗料をご紹介します。

 

①スラリー強化工法(水谷ペイント)

②マイルドシリコン(大同塗料)

③マイティシリコン(オリエンタル塗料)

①のスラリー強化工法は高圧洗浄後にスラリー洋瓦シーラーをたっぷり塗ってから乾燥後に上塗りを塗装していくやり方 です。このシーラーを塗った後は数種類の上塗り(水谷ペイント製)を塗ることができます。

以前のことですが、このスラリー洋瓦シーラーを塗っていてお昼になったので昼休憩し、午後から塗ろうかと思ったらローラーがカ チカチにゲル化して固まっており驚いたことがあります。通常のシーラーとは違い特殊なシーラーになります。

 
②と③は同じ感じの塗料で、シーラーは入れずに直接モニエル瓦に塗れる塗料になります。正直、最初はシーラーを塗らな い事に抵抗はありましたが、付着力は良好で全く問題はなく弊社では③のマイティーシリコンを採用する事が多いです。

 

モニエル瓦 (33)

これが一般仕様になりますが、もっと耐候性をお望みの場合は、そのマイティーシリコンの上からクリアーのコーティング 材を塗ると耐用年数が数年延びます。

ちなみにですが、このマイティーシリコンはモニエル瓦を販売していたラファージュルーフィング㈱(旧社名 日本モニエル株式会 社)が推奨していた塗料でもあります。製造メーカーがお墨付きの塗料ですので塗装する場合は安心と言えるでしょう。

 
同業他社さんの中にはモニエル専用塗料でなくても下地処理さえしっかりしていれば大丈夫とおっしゃる方がいます。弊 社ではそういう仕様で塗ったことがないのでそれについては分かりません。何度かされて問題ないのであれば大丈夫なのかもしれません 。

いずれにしましてもモニエル瓦の場合は、スラリー層を出来るだけ除去することが大切になります。

▼高圧洗浄をした後に全体を洗い流します。
モニエル瓦 (31)

 

 

モニエル瓦の葺き替え

 

モニエル瓦の葺き替えです。現在の瓦を撤去して新たに屋根材を載せる訳ですから基本どのような屋根材でものせる事が出来ます。耐震を考え軽量屋根材に変える方が多いのではないでしょうか。

モニエル瓦の上か ら新たに瓦をのせるカバー工法は出来ません。

先程も言いましたとおり、現在製造がされていない瓦ですから葺き替えというのは選択肢の一つではあります。

塗装か葺き替えか。これは現在の状態によって判断が分かれます。

■当分雨漏りの心配はないと判断した場合は塗装。

メリット・・低予算、美観。

デメリット・・雨漏りの防止にはならない。

■現在、雨漏りしている場合、また近い将来雨漏りの憂いがある場合は葺き替え。

メリット・・耐震性、今後の安心

デメリット・・高額

となります。

あとよくある質問として、「塗装をしない場合はほうっておくと雨漏りしますか?」と聞かれる事がありますが、モニエル瓦の場合は瓦の裏にまで水がまわる透水率は割れていない限りはゼロです。

ですので「放っておくと雨漏りがします。」と言われてもそのような心配はないのでご安心ください。

 

世間的には有名ではないけれどイケてる塗料メーカー5選

世間的には有名ではないけれど(失礼)品質に限って言えば大手メーカーに負けない、むしろ勝っている。そんなイケてる塗料メーカー5選をご紹介します。

今まで、実際に自分自身が塗ってみて「これはいい!」と判断したもののみになります。とは言っても5社に絞るのはなかなか難しいかったです。

それではさっそくご紹介しましょう。
 
 

①株式会社日進産業

ガイナで有名な日進産業さん。ここを世間的に有名ではない、と言うには、すこし無理がありますが、断熱塗料という分野を開拓したという意味で是が非でも入れておきたいメーカーさんです。

㈱日進産業ホームページ

塗料メーカー (5)
 
以前のホームページはクリックするといきなりロケットの発射音声がでてそこだけイケていなかったですが、最近リニューアルしたようですね。安心してクリックしてください(笑)
 
 

②和信化学工業株式会社

 

木材保護塗料で有名な和信化学さんです。

和信化学工業㈱ホームページ

メーカー (1)

この中でもガードラックアクアは、水性でありながら溶剤に引けを取らない耐候性、また木材保護塗料にありがちな色ムラがになりにくい特徴をもっており、それでいて木の風合いは残るという、木材保護塗料の欠点を全て克服しているのがすごいところです。

木材保護塗料の選定でお悩みの方は、ぜひガードラックアクアをお試しください。
また、マニアックに木材保護塗料の事を知りたい方は山本塾長のブログも併せてをご覧ください。

ガードラック社員ブログ

 
 

③AGCコーテック株式会社

樹脂メーカーのフッ素で有名なAGCコーテックさんです。

AGCコーテック㈱

塗料メーカー (1)

歴史があり樹脂メーカーのフッ素塗料です。有名企業ではありますが塗料としてはあまり有名ではないと思い入れてみました。東京スカイツリーもこの樹脂メーカーが使われており強靭なフッ素塗膜として有名です。

弊社もこちらのメイクアップショップに加盟しており、良い塗料に間違いはありませんが、、、もう少し安くしてくださるとお客様にお勧めしやすいですね(汗)
 
 

④インターナショナルペイント株式会社

実は、、、普段ここの会社さんのことアイピーという俗称?でしか覚えていなかったのでインターナショナルペイント㈱という会社だったこと今日初めて知りました(笑)でも、昔から使っていますから。

インターナショナルペイント㈱

メーカー (2)

 
水性塗料に特化しており、水系パテ、基礎専用塗料のヨウヘキコート。究極の速乾性であるIP速乾フロアなどが有名です。

特にヨウヘキコートは透湿性に優れており、尚且つ親水機能も付いていますので汚れにくいという特徴があります。湿気を含みやすい、擁壁、基礎、ブロック塀などの塗装にはオススメです。
 
 

⑤オリエンタル塗料株式会社

最後は屋根塗料のパイオニア、オリエンタル塗料さんです。

オリエンタル塗料㈱

スクリーンショット 2016-02-19 23.57.15

塗装業者の中では超有名ですが、過去一般のお客様でここの会社を知ってる人に出会ったことはありません(笑)
 
でも、ここの屋根塗料はスゴイんです。瓦メーカーからも推奨されているマイティーシリコン。日本瓦でも塗れるいぶしコート。屋根の塗装では自分自身10年以上愛用しており外せないメーカーさんです。
 
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。いつもの工事日記とは趣向を変えて、もっと、もっと世間的に評価されてもいいのでは、という塗料メーカーさんをご紹介致しました。
 

塗料メーカーと言えば、最近暗い話題として、ある塗料メーカーの役員が、以前に勤めていた塗料メーカーの技術資料を持ちだして逮捕されるという事件がありました。

詳細はよく分かりませんが、盗んだ方?とされる側も歴史があり実績のあるメーカーさん。中には真面目に塗料を開発している社員さんもいるでしょうから、その一件のみで会社全体を評価されるのは、若干不憫に感じます。

ぜひ、いい塗料を開発して名誉を挽回して欲しいですね。
 

外壁を艶(つや)のないシックな仕上げにする時の注意点

「ピカピカ光っているような塗装にはしてほしくないんです」とご要望されることがあります。
 
住宅街のお家を見渡すと、艶有りのピカっと光った仕上げが、豪華で見映えよくなっているお家。その一方、ここのお家は艶有りではなく艶消しで仕上げていた方が良かったのでは、、と思うこともあります。余計なお世話ですが(笑)

ここ最近は、塗り替えでシックな仕上がりである艶(つや)のない塗装を好まれることが多くなってきました。

一般の方の中には知らない方も多く、その事をお伝えすると「そんな選択肢もあるのですか?」と驚かれることもあります。

塗料には、・艶あり・艶無しがあり、それ以外にも・七分艶有り・五分艶有り(半ツヤ)・三分艶有りがあります。

 

艶をおさえた塗料の種類

艶をおとした塗料を選択する場合、種類は二つに大別できます。
 

■もともと艶有り塗料として販売されており、それをツヤ調整可能としたもの
【塗料例】
・水性シリコンセラUV
(つや消し・3分つや・5分つや・つや有り)
・パーフェクトトップ
(つや消し・3分つや・5分つや・つや有り)
・プレミアムシリコン
(3分つや・5分つや・つや有り)
・ファイン4Fセラミック
(3分つや・5分つや・7分つや・つや有り)

■もともと、艶消しとして販売されているもの
【塗料例】
・ハイドロテクトECO–SP (5分艶有り)
・アートフレッシュ (艶消し)
・インディアートフレッシュセラ (艶消し)
・ガイナ (艶消し)

 
この二種類に分かれます。販売されている塗料の大半は前者、つまり元々は艶あり塗料として販売されているものが多いです 。外壁の塗料で言えば9割くらいがそうではないでしょうか。
 

艶を調整した塗料をあまり使用しない理由

個人的に、、、ではありますが、艶有りの塗料につや消し剤という添加物を入れツヤを調整しているわけですから、あまり好きではありません。

理由は
・艶調整した塗料は角度によって塗りムラに見えやすいこと。
・仕上げた後からの補修が効きにくいこと。
 
などがありますが、何より、嫌なのは艶消し剤を入れることによって塗料の性能が100%発揮されないことです。一般的には本来の艶有り塗料より汚染性、耐候性がおちると言われています。これが最も好きではない理由です 。

そのため、弊社では艶消し仕上げをご要望の場合は、最初から艶消しとして販売しているアートフレッシュやインディフレッシュセラ等の塗料をご提案しています。

 

どんなお家に艶なしの塗装が似合う??

その艶の無い塗料ですが、どのようなお家であれば見映えよく見えるでしょうか。ヒントは屋根にあります。
 
 
・モニエル瓦の屋根で、外壁が意匠性のあるジョリパット、ベルアート、などの塗料を塗ってる場合。
 

・日本瓦の純和風のお家でスタッコ、リシン仕上げになっている場合

 
 
あくまで例としてあげましたが、モニエル瓦や日本瓦そのような屋根のお家の場合は、艶消しをお選びになった方が、見映えが良くなるかもしれません。
 

過去の施工例をご覧ください。

■アートフレッシュ(エスケー化研)
(既存塗膜はベルアート)

艶消し (1)_R

 艶消し (2)_R

■アートフレッシュ(エスケー化研)
(既存塗膜はグラニテリアEX)

艶消し (3)_R

 艶消し (4)_R

■インディフレッシュセラ(日本ペイント)
(既存塗膜はリシン)

艶消し (6)_R

 艶消し (5)_R

 

艶なし塗料の欠点

シックで落ち着いた雰囲気を醸し出す艶消し仕上げですが欠点もあります。それは種類が少ないので選択肢が限られること。もう一つは 艶ありに比べて汚れが付着しやすいことです。
 
種類が少ないことはどうしようもありませんが、汚れの付着に関しては、上塗りを塗ったあとに汚れ防止のコーティングをすることも可能です。コーティングと言っても光ったりすることもなく乾くと分からなくなりますのでご安心を。
 
汚れ防止のコーティング材の例
・ニッペクリスタコート(日本ペイント)
・セラミファイントップ(エスケー化研)

中山邸 (85) 中山邸 (74)
ニッペクリスタコート ローラーで施工中

洋風住宅、和風住宅、そのどちらにもよく合う艶消し塗装。もちろん、艶有りにするか、艶消しでいくかはお好みなので自由に選ぶのが一番いいです。ご参考にしてください。

 

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