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日本塗装名人社が運営する【塗装店の案内所】とは

 
日本塗装名人社が運営する塗装店の案内所について
 

このホームページ上で何回か取り上げている日本塗装名人社について改めてご説明をしたいと思います。

日本塗装名人社は全国の塗装屋の有志が集まり運営している団体になります。

事業の一つとして、塗装業者をお探しの方に地域の塗装店をご紹介するWEBサービスをしています。
それについてお話しします。

 

サイト名は【塗装店の案内所】になります。

公式ホームページはこちら→ 塗装店の案内所

 

塗装店の案内所が生まれた経緯とは

 

昨今、塗装業者を探す手段としてはどういった方法が多いのかご存知でしょうか?

JPM

ある調査によれば1位は友人、知人からの口コミで、2位はホームページになっています。

この調査自体少し前のものですから、今ですとこの数値に変動があると思われますが、いずれにしましても私自身、ホームページからご依頼いただく件数が年々多くなってきていると感じています。

こういう流れになりましたのも、およそ15年前、同業の先輩方が『ホームページ』という未知のものに塗装業界の地位向上、自社の事業存続の為、試行錯誤を重ねながら世に発信してきたという経緯があります。

詳しくは日本塗装名人社のホームページを見て頂くとして、端的に言えば、私自身このホームページの受注に関してこの1、2年は方向性が間違っているのではないか?と感じるようになりました。

それは『外壁塗装 紹介サイト』の存在です。

 

外壁塗装店を紹介するポータルサイトの罪

 

運営しているのはインターネットを得意としたWEB業者。

一体どれくらいの数があるのだろうと感じるくらい多数の外壁塗装 紹介サイトが存在しています。

消費者側からすると無料で業者を紹介してもらえるという安心感。

格安業者を探せるという割安感。
 

 3名人会
 

『160万円、130万円、100万円、3社の業者を比べたら60万円もお得になりました。

このような宣伝文句が書かれていれば、誰しもここに頼みたくなることでしょう。

60万円も安くなるのであれば自分が同じ立場でもついつい依頼してしまいます。

 

 ただ、このシステム、問題がないわけではありません。

利用は無料でありますが、実質は選ばれた施工店がサイト運営者に紹介料を渡している事。

いわゆるバックマージンがあり、それも年々高額になっているという実情があります。

 

その値は15%以上です。

仮に100万で工事を請け負った場合は15万以上の紹介料が発生し、その15万以上の金額を施工店はどこかで埋めなければならないのです。 

相見積りのデメリットは業者側が安さの競争になってしまう事です。

それに加え、紹介サイトを経由した場合は度を超えた安さになってしまい結果、無理な請負工事になっていると言えます。

そこに工事品質はなく、事実それに対しての相談もあります。

 

日本塗装名人会とは?3

 

これに危惧を感じたのが日本塗装名人社の西谷会長です。

本来、塗装業者はエンドユーザー様から直接ご依頼いただく事で品質を重視した工事をご提供してきました。

工事品質を拘らない人にとって『紹介サイト』はいいシステムかもしれませんが、
 

・自分の家だからこそ手抜きのない品質のいい工事をしてほしい。

・アフターフォローのしっかりした業者に頼みたい。

 

と考えている方にとっては、いいサービスとは言えません。

どう考えてもお客様の立場にたったシステムとは思えないのです。
 

その点、塗装店の案内所は紹介料をバックするシステムもありません。

運営は会員のわずかな会費のみ。

ですのでお金をかけた大々的な宣伝をする事もなく、ホームページのコンテンツは会員が各自で書いている自作サイトです。

施工店、名人社のダブル保証。見積り二重鑑定制度など今までになかった新しいカタチの紹介サイトになっています。

外壁塗装をお考えの方はぜひ日本塗装名人社運営の塗装店の案内所をご活用ください。

公式ホームページはこちら⇒ 塗装店の案内所

 

無機UVコートとは

題名
  

名称未設定 2

弊社が扱う無機塗料は、無機UVコートになります。
 
外壁に使用する塗料は水性タイプと溶剤タイプがあり、適合下地で言いますとサイディング、モルタルの両方に使用可能です。
 
また、既存のサイディング模様を活かせるクリヤータイプもあります。

屋根の方にも同じシリーズとして無機UVコートルーフがありますので屋根、外壁のオール無機仕様も可能です。

 

耐候性がフッ素以上と言われる無機塗料。一体どのような塗料なのか、簡単にご説明致します。
 

劣化しにくい無機塗料

まず、前提としまして一般的な塗料で言えばほとんどのものが有機塗料になります。

塗料に限った事ではありません。この世の中に有機物はたくさんあります。植物、プラスチック、洋服など挙げだすとキリがありませんが、なぜこれらが劣化するのか?と言いますと化学的には分子結合が切断され分解されるからなんだそうです。

例えば、洗濯バサミやクーラーのホースなど外においてあるものは、数年もしないうちに劣化し触っただけでポキポキ割れてしまいます。
 

有機物の代表例
muki (4) muki (3)
植物 プラスチック

 
逆に劣化しにくいい素材としては無機物であるガラス、陶器などです。こちらがなぜ経年劣化しにくいかと申しますとケイ素と酸素の結合体であるからです。

無機物の代表例
muki (2) muki (1)
グラス 陶器

 
それを塗料化したものが無機塗料になります。もちろん無機物だけで塗料はできませんので有機物と配合したものになります。

無機塗料とは・・ケイ素と酸素の結合を中心とする無機系高分子に柔軟性・強靭性を付与した塗料です。

無機UVコートの大きな特徴としましては

・高耐候性  (チョーキングしにくい)
・耐屈曲性  (塗膜が割れにくい)
・低汚染性  (外壁が汚れにくい)

の機能があります。それでは解説していきます。

無機UVコートの高耐候性  (チョーキングしにくい)

一番の特徴であり強調しておきたいのが高耐候性、つまり塗膜の強さです。これを証明したのが宮古島の暴露試験になります。
  
なぜ、宮古島で暴露試験をするのかといいますと、本州の中心部より紫外線量が2~3倍あり試験に適していること。もう一つは公共機関【(財)日本ウエザリングテストセンター】があるためです。

図8

図9

無数の見本板を並べている様子。下記はそこでの実験データーになります。

無機暴露

他の塗料に比べ暴露期間6年(本州で12年~18年相当)であってもチョーキングは一切起きていません。
 
 
次の画像は、ある沿岸地域でとられた画像になります。海岸の近くは『塩害』といって、建物でも車であっても傷みが早くなる事をご存知の方も多いのではないでしょうか。
 

■4年3ヶ月経過   ■海岸距離2000m
■耐候性のある塗料(シリコン以上)   ■白亜化度 3~4

図7
  

■6年4ヶ月経過   ■海岸距離450m
■無機UVコート   ■白亜化度 見られず

図6

 
ご覧いただいたとおり、無機塗料の方は年数が経っており、尚且つ海岸距離が近いにもかかわらず何も起こっていません。

 

無機UVコートの耐屈曲性 (塗膜が割れにくい)

 

続きましては無機UVコートの耐屈曲性です。無機塗料と言うと『塗膜が硬い』と思われている方も多いと思いますが、こちらはブリキ板に塗料を塗って、塗膜の柔軟性を調べたものです。
 

■溶剤系のある塗料 

半分くらい曲げたところで塗膜が割れているのが見受けられます。

図2

■無機UVコート

完全に折り曲げても塗膜は割れません。

図1

 
無機UVコートは塗膜の柔軟性も兼ね備えています。

無機UVコートの低汚染性 (外壁が汚れにくい)

最後に低汚染性です。塗料の汚れやすい、汚れにくいの基準は親水性にあります。
  
外壁に雨水がかかった時、撥水(はじく状態)した方が汚れが付きにくいと思われている方が多いと思われますが、実は親水(なじむ状態)した方が汚れが付きにくいのです。

■親水の状態             ■撥水の状態 

図5 図4

  
こちらは雨筋の暴露試験になります。6ヶ月経過の状態です。親水効果で汚れが付着していないのが分かります。
 

■無機UVコート       ■溶剤系塗料
 

図3

 

無機UVコートのまとめ

いかがでしたでしょうか。ご覧いただいたとおり無機UVコートの塗膜は【強く、柔軟性があり、汚れにくい】と3拍子そろった塗料になります。
  
先ほど申しました通り無機UVコートシリーズは外壁用、屋根用に分かれており、外壁は多く使われる水性シリコンで塗装し、屋根を耐候性に優れている無機塗料を使うというのも選択肢の一つになります。

無機UVコートにご興味をお持ちの方は下記までお問合せください。

 

店舗のご案内


2014年の6月から新しく店舗としても営業しております。
看板に『屋根・外壁塗り替え相談室』と書いてありますとおり塗装に関しての御見積り・ご相談・疑問を解消できる場としてお気軽にご活用ください。尚、現場調査の際は不在となりますのでご来店いただく場合は、前もってご連絡をいただけたら幸いです。

eiken店舗

・塗装工事の金額の相場を知りたい。

・他業者さまの見積り書を診断してほしい。

・塗装の正しい知識を知っておきたい。

・いい業者の見分け方を教えてほしい。

・ガイナの効果を体感したい。

ホームページ上だと文章だけですのでお伝えする事に限界があります。また書き方によっては違ったニュアンスでとられる場合も少なくありません。その点ご来店いただいた場合は対面でのお話しになりますのでご質問にも100%お答えできると考えています。塗装の事ならどんな事でもかまいません。遠慮なくお越し下さい。

■住所      東大阪市長田2-12-5

■店舗営業時間  年中無休 AM9:00~PM8:00 (予約制)

■お問合せ先   0120-377-376

■駐車場あり

店舗地図

屋根・外壁塗装を分割払い(ローン)でお考えの方へ


500金利0円 

塗装リフォームローンのご案内です。

塗装の一番の目的は
『躯体を保護する』という事にあります。

 
それは外壁や屋根はもちろんの事、手すりや庇(ひさし)の付帯部分でも同じことが言えます。

house_boroboro
傷む前に塗装をしておくのが理想のカタチであり普段、お家の下調べや調査へお伺いした時

『もう少し早く塗っていれば・・・・』

と私自身、感じることは少なくありません。

 

やはり外部工事である塗装の場合、適度なタイミングでのメンテナンスが必要になります。

ただ、どうしても予算の問題が発生してきます。
 

・やりたいけれど、予算がない。
・育ちざかりの子供がいるので当分は無理。
・必要なのは分かってるけど、考えないようにしている。

そんな時は
ぜひ弊社のエイケンリフォームローンをご利用いただきたいのです。

 
特に雨漏りを伴う工事の場合は「もう少しあとでもいいかな」と思いつつタイミングを逃してしまうと躯体工事・内装工事など、通常はしなくていい工事にまで発展する可能性があります。

 
house_reform

今すぐにしなければならないのか?それとももう少し後でもいいのか?と見極める事が大前提ではありますが、しなければいけない場合であれば早いに越したことありません。放っておくとお家の傷みが増すばかりだからです。

 

また、シリコンよりフッ素、シリコンより光触媒、など1ランク上の塗装仕様をご希望の場合にもご利用いただけます。

エイケンリフォームローンは36回までなら金利手数料は弊社が負担。
金利手数料0円でご利用いただけます。

例えばですが、、、

■工事費720,000円なら月々20,000円36回払い。

■工事費960,000円なら月々40,000円24回払い。

■工事費1040,000円で頭金を500,000円の場合ですと
月々15,000円36回払い。

 
と工事金額のみで金利手数料がかからないようにしています。

信販会社の審査となりますので絶対に、とは言えませんが連帯保証人も原則不要です。

・手元に残しておいた方が安心。
・一度に大金を支出するのはどうも、、

という方はぜひエイケンリフォームローンご活用ください。

マスコミ掲載履歴

塗装の業界専門誌 ペイント&コーティングジャーナル 

2014年11月12日号
※画像をクリックすると拡大します。

コーティングジャーナル

色のデザインの変化は塗装の付加価値
カラーシミュレーションを強みに  永建工業(大阪)
 

「家を塗り替えると少なくとも10年か間はその色と付き合わなければならない。お客様に色選びで後悔してほしくない」と、永建工業(永浜正明社長=写真)はカラーシミュレーションシステムを導入、自社の強みに進化させようとしている。

塗装職人としての修行を経て平成10年に独立、創業した。独立後はもちろん下請けからのスタート。営業不要など下請けなりの楽な面もあったというが、元請けの倒産や不渡り、下請けへの理不尽な扱いなど
「現況を変えたい」との思いが強まった。

ちょうどその頃、自分と同じような立場の町場の塗装店が、自社元請けで活躍するケースが目立ち始めた。インターネット普及の波に乗ってホームページで直接施工の優位性を訴求、住宅塗り替えリフォームで中小零細の塗装店が台頭してきた動きだ。

これに刺激された。「元請けへ脱却する魅力はもちろんですが、お客様満足の追及などダーティーなイメージを払しょくした塗装業の可能性の広がりに胸が高鳴りました」と当時を振り返る。

さしあたって自社のホームページを作成した。しかし「引き合いは2年間でわずか1件」と散々な結果に。そこからHPづくりの猛勉強をはじめた。「広告には『見ない、信じない、行動しない』といったお客様心理の3原則があります。
 
それに対して、心に響くキャッチコピーに変える、第三者の評価(お客様の声)を入れる、自分の人となりを自己開示するなどさまざまな工夫で3原則を一つクリア。それに伴って月に1件から10件、20件と引き合いも増えてきました」と集客が軌道に乗り始めた。

現在、車で半径1時間以内を商圏に活動。月間5~6の住宅塗り替えを自社元請け100%で受注、安定軌道に乗っている。その1つの要因が同社の職人の働きぶりだ。

長年苦楽を共にしてきた同社の職人には「お客様満足の追求」という永浜イズムがしっかりと染みついている。「一定以上の施工品質をキープすることはもちろんですが、それ以上にお客様への気遣い、心配りが大切。お客様がストレスを感じずいい気分でいてもらうことを常に意識し行動していれば、お客様との良い人間関係が構築できる。その関係性がいい仕事を提供したいの職人の思いを更に強くし好循環が生まれる」と説明、「お客様が職人をベタ褒めしてくれる」環境を生みだしている。

それとともに「変わらないために変わり続ける」と永浜社長は言葉を続ける。「情報化社会の中で塗り替え工事に関する知識も増え、ニーズも多様化しお客様は常に進化し続けている。それを先取りする進化をこちらがしていないとすぐに市場から弾かれる」と、現在のポジションを維持し続けるためにも「変わり続ける必要がある」と力を込める。

変わり続ける行動のひとつとして昨年から導入したのがカラーシミュレーションシステムだ。「既にカラーシミュレーションの存在を知っている方から『お宅はできますか?』と逆に聞かれることもある」と情報の進化を実感したことも導入を急いだ理由。

それとともに「家を塗り替えると少なくとも10年間その色の住宅で暮らすことになります。お客様の嗜好だけでなく、ご近所との景観上の関係性も含め、軽視できません。色やデザインによる外観の変化は塗り替え工事の付加価値のひとつだけに、そのことによって後悔してほしくない」と気遣いを見せる。

同社にとっても初めてのカラーシミュレーションシステムの導入。所属している塗装業者の団体❝塗魂ペインターズ❞のメンバーの奨めもあり、「カラーエクスプレス」に決定した。カラーエクスプレスは東京工業大学発のベンチャー企業・インターローカスが開発、販売しているカラーシミュレーションシステムで、これまで面倒とされてきたマスキング作業をわずかな時間で自動的にエリア分けするオートマスキング機能、プロのカラーコーディネーターの配色スキルの活用、iPadと連動させたプレゼンなどそれまでのカラーシミュレーションにはない画期的な機能を搭載。

特にプレゼン力を高めたいとする元請志向の塗装店の間で瞬く間に話題になった。そうした使いやすさへの期待とともに導入の決め手になったのが、日本ペイントの配色デザインシステム『ハナコレクション』の配色パターンを搭載していたことだ。

「尊敬する同業者の先輩の影響」でメインの材料を日本ペイントに切り替え、ニッペ製品のファンになった永濱社長にとって「使ったている塗料との整合性といった面でもハナコレを搭載している意味は大きい。配色を決めるといってもお客様には難しい作業。ハナコレクションの配色提案は多くの人が好感する❝花❞をモチーフに説得力のあるストーリーまで用意されており完成度が高い。お客様のとって最適の配色選択ツールになる」と全幅の信頼。

現状「色にこだわるお客様への提案」として施工の決まった顧客へのサービスに活用、「満足していただいている」と効果を実感している。それだけに「例えば操作のHOW TO動画を作成するなど、もっと使いこなせるフォローをしてもらえるとプレゼン段階から活用でき、相見積りでの競争力もアップする」と期待を寄せる。

 

『宣伝会議』2014年12月号別冊 100万社のマーケティング

100万社のマーケティング

 

ゼロから始めたWebサイト戦略で顧客の“安心”を醸成する

自社の一貫したブランドイメージを発信し、見込み客を育成する自社サイト。永建工業は、代表の永濱氏が旗振り役となって、サイトコンテンツを“顧客目線”のものへと改善。結果、Web経由の施工依頼が大幅に増加したという。

大阪府東大阪市に本社を置く永建工業は、戸建住宅や小規模マンションの外壁塗装・防水工事などを専門に行う塗装会社だ。

同社では、2009年、この道32年の永濱正明社長自ら主導して、自社サイトの内容を大幅リニューアル。サイトで提供するコンテンツを“顧客目線”で刷新した結果、リニューアル前は数か月に一度しかなかったWeb経由の施工依頼が、月に20~30件も寄せられるようになった。売上も倍近くまで伸びたという。

永建工業の強みは、戸建てなどに住む施主、つまり一般消費者に顧客対象が限定されていること。塗装事業者は大手の下請けが圧倒的多数を占めるなかで、異例とも言える事態だ。建築業界において下請業者が負うリスクは、今も昔も変わらない。
不利な取引条件や、相次ぐ大小のトラブル…それに耐えかね、現状を打破する策を探っていたところ、行き着いたのがWebサイトのリニューアルだった。

 

転機となったのは、行政書士の知人が開催した「ホームページ集客セミナー」「アイデアと工夫で、これまでは“そこにあるだけ”だったホームページを顧客との重要な接点へと変えることができる。やるしかない!と挑戦心に火が付きました」と永濱さんは当時の心境を振り返る。以来、永濱さんは2年もの歳月をかけて勉強を重ねた。「どんな業種であれ、3分以上滞在したサイトはお気に入りに登録し、自分がどこに惹き付けられたのかを徹底分析。Web制作のスクールにも通ったし、暇さえあれば関連書類を読み漁りました。」

お客様のメリットを分かりやすい言葉で伝える

自社サイトを初めてオープンしたのは、永建工業設立7年目の2006年。しかし当時は、アクセス数が乏しいばかりでなく、サイトを見て問い合わせがあったのは「2年でたったの1件」という惨憺たる状況だったという」。他社のWebコンテンツを日々何百本も研究しながら、なぜ自社サイトが沈黙し続けるのかを真摯に考えた末、見出したキーワードが「徹底してお客様目線に立つこと」だった。

今度こそ、という思いで臨んだりリニューアルのテーマは、「お客様に安心感を与えられるサイト。」

 
「昔から、塗装屋といえば現場でタバコを吸ったりと、正直なところ、仕事以外の規律にはやや緩い時代もありました。しかし、今はそうはいきません。時代と共に、職人に求められるイメージも変わってきました。挨拶が明るくできて礼儀正しく、気の利いた世間話もするのが当たり前です。」業者自らが意識を変えなければ、時代に取り残されてしまうという危機感があった。

  
「主語はIでわなくYou(お客様)に置き換えました。自慢話は避け、お客様にどうメリット(利益)があるのか。仕事の質やサービスの何がお客様に喜んでもらえるのかを具体的に伝えます。小学生からおばあちゃんまで、誰もが理解しやすい平易な言葉遣いで、塗装の専門知識を語りかけるように書いていきました。」永濱さんが特に情熱を燃やしたのが、「お客様の声」というページだ。永建工業に依頼した理由や、依頼前に悩んでいたこと、同社への応援メッセージなど、施主の直筆の「声」を、すばやくWebページに反映する。

これまでに100人以上にいらいしてきた。「お客様の具体的なエピソードを盛り込むことは、サイトを閲覧する方に安心感を伝える上で効果的。また、ページ全体にストーリー性を持たせることで、途中で飽きて離脱されないよう工夫しています。」と話す。するとある頃から、アクセス数がじわじわと増え始め、やがて30倍、40倍と跳ね上がった。サイトを見た人から、月20~30件もの問い合わせが寄せられるようになったのである。

究極のマーケティングは人間力にほかならない

「ある日、簡単な説明をしただけで施工提案を承諾していただけたことがありました。驚いて理由を尋ねると、『ホームページに掲載されているブログを全部読んだ』と言われたのです。」

永濱さんは、写真入りのプロフィールにリンクを貼り、自身の日常を綴ったブログ「塗装屋の独り言」を公開している。5年間続けている「工事日記」も、11月現在で200記事を超え、安定したアクセスを集めるコンテンツとして定着しているという。

 

「消費者は見ない、信じない、行動しない。これが広告をはじめとする、企業初発の原則だと思います。それでも発信者ができるだけ多くの情報を開示することで、安心と親しみを感じてもらえたら。」「飾った言葉は使わない」「4行以上、文章を続けない」「目に優しい書体と文字の大きさを用いる」――これからのポイントを基本に据えながら、永濱さんは定期的にコンテンツの見直しを続けている。

今後は塗装業を軸としながらも、水回りのリフォームや外構工事など、事業内容を拡充していきたい考え。また、同業者同士のつながりを大切にしながら、業界全体を盛り上げていく役目も果たしたいと意気込む。「究極のマーケティング戦略は『人』いくらホームページのコンテンツを素晴らしいものにしても、現場の職人が悪評では意味がない。マーケティングと、働く人は常にリンクしている必要があると考えています。」リアルでもデジタルでも、一人の人間として顧客と向き合うことを、今後も地道に続けていきたいと話した。